どのように現代のビジネスは成立していったのか~ビジネスの歴史を紐解く~

どのように現代のビジネスは成立していったのか~ビジネスの歴史を紐解く~

今日のビジネスを動かしている基本的な原理である「経済の規模」/「集積効果」/「イノベーション」は、18世紀の末の欧州の工業化において構築されていきました。同じく「市場経済」といわれる仕組みが確立していったのも、19世紀のヨーロッパでした。

 

ここでは、イギリスを基に基本原理がどのように登場していったのかをみていきます。

 

近代工業の出現

18世紀後半のヨーロッパでは、まずイギリス北西部の繊維工業で“機械”が使用されるようになっていきました。

その機械は19世紀の初頭までには、蒸気機関で稼働されるようになりました。

 

これが近代工業の始まりです。

 

1820年までには、主だった工業都市には従来では考えられなかったような大規模な紡績工場が立ち並ぶようになっていきます。

その工場は、6階以上の建物で、内部には蒸気機関から動力を伝えるベルトが張り巡らされていました。

時期を同じくして、イギリスの中西部の製鉄業の分野でも、蒸気機関による強力な送風機構とコークスが使用可能となっており、大規模な溶鉱炉が登場しました。

このような新技術は、従来よりも遥かに大きな作業場を営むことを有利としました。

 

産業革命

このような変化は、「産業革命」という名前で呼ばれています。この産業革命は、機械体系の導入という技術革新によって引き起こされ、生産の規模や組織体系、立地の変化を伴い、それまでのビジネスの在り方を一変させることになりました。

イギリスの北西部や中西部に出現した近代工業は、大陸ヨーロッパに伝わり北フランス・ベルギー・スイス・ドイツなど、北西ヨーロッパ各地に広まりを見せていきました。

近代工業の普及と並行する形で、運河や道路の改良も進んでいき、ほどなく鉄道が建設されるまでにいたりました。